投稿者:女性
年齢:35歳
利用サイト:PCMAX
私は、望月なおと言います。
年齢は35歳、独身で埼玉に住んでいる女性です。
35歳ともなればけっこう結婚している人々が増えてくる年代ではありますが、理由があって私は結婚していません。その理由とは、まあよくある話ですが、メンタルを病んでいるからです。
私のメンタルの病気はかなりひどく、統合失調症というものです。聞いた事がある人もきっと多いと思います。百人に一人か二人はなるというメジャーな病気です。
症状については、個人差も大きく、人に寄りけりの部分が大きいので、一言では説明しづらいです。
それでも私の症状をざっとご説明します。私の症状は、おもに不安が出る、落ち着きがなくなる、一つの場所にいられない、というものです。不安については、なんの不安と呼べないけどとにかく不安になるというのが、この病気の特徴だと思います。なんともいえないような、何が原因なのか良く分からない不安感が、時々現れる感じです。
落ち着きがなくなる、というのも理解しがたいものかもしれませんが、なんだか落ち着きがなくなるのです。きょときょとしてしまったり、そわそわしたり、とみに集中力がなくなったりします。
一つの場所にいられない、というのも、もしかしたら健康な人にはわかりづらいと思います。私にも、よくわかりません。でも、ずっと一つの場所にいることがとても苦手です。一つのカフェに行ったとしたら、一時間ももてば良いほうではないでしょうか。一時間もしないうちに、ほかの場所に移ってしまいます。
そんな状態なので、他人のように結婚生活が送れるのかがとても不安で、婚活もしないでいます。私は今はまだ祖父母と父母のもとにいるので、仕事もせずになんとか食べていくことができている状態です。
家事も、出来る時にやるといったところです。そんな状態の女性を、はたしてもらってくれるお婿さんがいるのか、そしてはたして結婚生活をうまくやっていくことができるのかが、とても不安なのです。
しかしそんな私にも、結婚したいという夢はあります。すごくゴージャスな生活でなくていいから、のんびりとした結婚生活を、愛する人と送ってみたい。しがない夢ですが、私にとっては叶うか分からない一生の夢といえるでしょうね。
出会い系PCMAXに婚活目的で登録した結果・・
結婚したいなら、とりあえず婚活をしてみろ。数少ない友人にそう言われて、私は思い切って、アプリを使ってみることにしました。選んだアプリは、PCマックスです。特に何とも理由はないのですが、病気の友人がここでやはり彼氏を見つけたせいです。それから、意外とがつがつしていない男性も多いと聞きました。
生まれてはじめての出会いアプリへの登録。緊張しつつ、二時間ほどかけて登録しました。それから、このアプリでは、求める出会いのジャンルが選べるのです。
いくつか項目がありましたが、私はとりあえず食事、飲み友達というジャンルをセレクトしてみました。いきなり真剣な恋人づくりは不安があったので、最初は食事友達がよいと考えたからです。こういった出会い方を選べるのは、とてもよい点だと思いました。
それを選んでから、少しして、男性からいいねをもらいました。たいして取り柄のない私に、いいねをくれる男性がいるなんて。私はとても、有頂天になってしまいました。いつも家にばかりいて、具合が悪いから寝ていて、男性とも知り合うきっかけのなかった私にも、イイねをくれる男性がいるなんて。
これは、アプリならではのうれしい点ですよね。それだけでも女性として、選んでもらえたかのような自信が少しだけつきました。
私に、イイねをくれたのは、横浜の40歳の男性でした。職業は教員、とても真面目そうな職業です。年齢も近いので、ちょうどよさそう。住まいは少し遠いなと思いましたが、それほど気になるくらい遠いわけでもありません。
文章だけですと、この男性は教員らしく生真面目で、優しそうな気質だと思えました。こんな優しい男性を、のがしてはいけないわ。私は男性に逃げられるのが怖くなってきたので、三日くらいやりとりをして、会う約束をとりつけました。
のがしたくない人がいたら、素早く会ってしまうのもありだと思います。
新宿で初のデート
初対面は、互いの住まいの中央くらいが良いということになり、新宿を選びました。日にちは、金曜の夜です。ださいたまの奥地に住んでいる私にとって、新宿は遠い夢のような場所でしたが、頑張って行く事にしました。金曜の夜というのも、本当は昼間がよかったのですが、相手の都合もあり承諾しました。
さて肝心の金曜がまいりました。デートに慣れていない奥手な私は、まだ二時くらいのうちからそわそわしはじめ、数少ないワードローブをひっくり返しだしました。
ださいたまでラクダのようにだらだら暮らしている私には、およそお出かけ服というものがなく、どうでもいいジャージとか、すごく若い頃に買った花柄のミニワンピくらいしかたいした服がありませんでした。まさかジャージを着用していくわけにもいかないので、仕方なく私は花柄のミニワンピを着用しました。
ミニワンピはピンクの花柄で、とても可愛いのですが、すごく丈が短くてなんとひざの上くらいまでの丈でした。おまけに、あちこちにふりふりもついています。
35歳の女が、こんなぶっとい脚を出してふりふりの恰好で新宿に行ってよいのか・・・。でも、仕方ない。そわそわした私は、急ぎ過ぎてまだ三時なのに家を出てしまいました。
新宿に着いたのはまだ夕方で、待ち合わせまではあと二時間もあります。それにしても、新宿は人込みがすごいです。私のださいたまの奥地では、こんなに人はいません。
私はすっかりそわそわし、落ち着きがなくなりましたが、なんとか近くのスタバに入りこみました。憧れのスタバでフラペチーノという物体を頼み、そわそわと不安をおさえるお薬を飲み込みました。
そして、二時間。
なんとか彼からLINEがきたので、スタバをあとにし、思い切って新宿駅にむかいます。そして、南口でふるえながら彼を待ちます。しばらくして、彼が現われました。はじめて会う彼は、意外とふけていて、はげている男性でした。
脳裏で彼のイメージが崩れ去って帰りたくなりました。そんな私を知ってか、彼は、落ち着いた声で言いました。
「なおちゃん、落ち着ける所にいこう」
初回のデートでラブホセックスしてしまいました
もう私は緊張していたので、はいと答えて彼についていきました。それから、彼のおすすめするパスタの店で、ゴルゴンゾーラを食べました。
それは、新宿らしい味わいでした。彼は意外とおとなしい人で、あまりたいした話はしなかったのですが、確かに優しい男性でした。その頃には彼がはげていてもそんなに気にする事もなくなりました。
「なおちゃん、もっと落ち着ける所にいこう」
「はい」
私はもう彼の事を信じ切っていたので、彼にそのままついていきました。ですから、着いた先がラブホテルであった時にも、もう彼にゆだねようと思ったのです。
彼は、行為のときにも優しい男性でした。決して無理な事はしなかったのです。それだけでも、私にはありがたい事でした。
私たちはセフレというものになりました。世間からみたら、おかしいかもしれません。でも、35歳で病気で寝込んでいる私にも、そんな相手ができるなんて。私は、けっこう幸せなのです。